今日もブログを閲覧いただきありがとうございます。
先日、こちらの記事で購入している米国ETFについて紹介いたしましたが、高配当株・ETFの購入戦略を大幅に変えることにしました。
我々の株式投資に対する基本方針は、以下の通り今までと変わりありません。
- ドルコスト平均法でインデックス投資をし、資産を着実に増やす
- 高配当株/ETFに投資し、配当金/分配金で生活を豊かにしたい
- 超余剰資金でグロース株に投資する
今回は②の高配当銘柄のうち、米国投資分を大きく変更しました。
本記事ではその方針変更をご紹介します。
インカムゲインが好きな方のご参考になればうれしいです!
米国ETFの定期買付銘柄
以下のようにETFの定期買付を変更しました。
変更前 | 変更後 | |
VT | 月1口 | ナシ |
VYM | 週1口 | 月1口 |
HDV | 週1口 | 月1口 |
VXUS | 週2口 | 月1口 |
QYLD | – | 週4口 |
※SPYD/SPXL/QQQは妻カルビの担当のため変更ありません。
QYLDへの投資を始め、それ以外のETFへの投資額を減らしました。
今後の暴落相場に備え、キャッシュポジションを増やすことも意図しています。
VTに至っては定期買付をやめ、現在保有しているものもすべて売却しました。
話が逸れそうですが、VTの売却理由は以下の通りです。
- eMAXIS Slimsオールカントリーにも11.7万/月の積立をしているため
- 含み益がそれなりに出ていたため
以下、証拠じゃないですけど、私ハラミのSBI証券の定期買付一覧です。
米国高配当株の売却
私は米国高配当個別株をいくつか持っていますが、今後段階的に売却することを決めました。
目的は以下2点です。
- キャッシュを厚くする
- QYLDに乗り換える
まずは含み益が出ているGILD、HRB、KO、JNJを売りました。
特にGILDとKOは1株当たり5USDちょい上昇していたので、まずまずの利益が取れました!
これらの個別株+VTを売った分の一部を利用し、QYLDのスポット購入をしました。
投資総額は少し減りましたが、年間配当金は増えており、QYLDの威力を体感しました!
米国個別株は他にもT、MO、KMI、VZ、XOMを持っていますが、これらは利回りも特に良いので、もうちょっとホールドしても良いかなぁ・・・と考えています。
もっと株価が上がったら売却するかもしれません。
QYLDは少し前から知っていたのですが、ここ2-3週間ずーっと検討していました。
これからQYLDの概要と決めた理由を紹介します。
QYLD (グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF)
QYLDとはグローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETFのことです。
概要は以下の通りです。
運用会社 | グローバルX |
---|---|
投資対象 | 株式 |
投資対象国 | 米国 |
ファンド資産総額 | 4.012(十億USD)(2021/8/13時点) |
構成銘柄 | NASDAQ100 |
直近配当利回り | 11.77% |
経費率 | 0.60% |
どういうETFか、というと・・・
カバード・コールの売りで利益を生み出そうとするもので、ナスダック100指数の株式を購入し、対応する同一指数のコール・オプションを売却します。
グローバルXより
カバード・コールについて
私はQYLDを調べたときにどんな商品なのか全く理解できず、いったんPCを閉じました。
まず、キーワードのカバード・コールについて説明します。
カバード・コールとは、株式などを保有しつつ、コールオプションを売る戦略です。
一定以上の株価上昇の利益を放棄する代わりに、対価としてオプションプレミアムを受け取ります。
コールオプションとは、株などの資産を、定められた期日に、定められた価格で買う権利のことです。
オプションの買い手は、売り手に対してオプションプレミアムを支払います。
QYLDは、コールオプションを売ったお金で儲けるETFです。
もうちょっと具体例を出しながら掘り下げます
例えば、ハラミがXYZ社の株が現在1000円/株で購入していたと仮定します。
そこでハラミは以下のようなオプション取引を行います。
「『1カ月後に1株だけ1300円で買う権利』を100円で売りまっせ!」
この権利を買いたい人は、ハラミに100円を払います。
この100円は支払われたものなので、どんな結果になろうが返却する義務は発生しません。
で、1ヵ月後に株価が800円になったとします。
オプション取引を行った相手が株を買う権利をつかう場合、ハラミに1300円払って買い取る必要があります。
いま800円のものを1300円で買う、というなんとも愛せないケースです。
この場合、相手の方は「買った権利を放棄する」ということができ、その場合の相手の損失はオプションを買った100円のみとなります。
そしてハラミは何もせずに100円の利益をゲットします。
この100円の利益がオプションプレミアムと呼ばれます。
一方、XYZ社の株が炸裂し、1ヵ月後に3000円になったとします。
ハラミは約束通り1300円で相手に株を渡します。(安っ!!)
ハラミが1000円で株を買っていた場合、以下のような計算式で400円の利益をゲットします。
100円(オプション額)+1300円(株の売値)-1000円(株の購入金額)=400円
ただし、もしハラミがカバード・コールをやっていなければ、株は3000円で売れるので、
3000円(株の売値)-1000円(株の購入金額)=2000円
と2000円の利益が出ていたことになります。
これがカバード・コールと通常取引との違いです。
QYLDの長所と短所
QYLDは1ヵ月ごとにNASDAQ100を対象にカバード・コールを行うETFです。
株価が上昇しまくっても、上がった分すべてが利益になるわけではなく、指値した金額+オプションしか取れません。
ちなみに直近の組み入れ上位10銘柄は以下の通りです。
みんな大好きGAFAMなどをガチホしたかったり、自分の好きなタイミングで売りたい、という方には同じNASDAQ100に投資するQQQやそれにレバレッジをかけるTQQQの方が良いでしょう。
QYLDのチャートをみると、以下のようになっており、キャピタルゲインはそれほど期待できません。
大体20-25USDをうろうろしています。
コロナショックのころで18USD台でした。
長所 | 短所 |
|
|
やはり分配金が出る分、税金で持っていかれてしまうので、効率良く資産を増やしたいなら分配金の少ないQQQ等に投資するほうが良いのかなとも思います。
最近のQQQの伸びがモノスゴイですし。
それか最近流行ってるレバレッジ系ETFの方が熱いでしょう。
インカムゲインとキャピタルゲインの両方を取りたいならVYM/SPYD/HDVが王道だと思います。
他の高配当ETFとの比較
ちなみに他の高配当ETFと比べてみました。
経費が高い分、圧倒的な高利回りが期待できます。
ティッカー | QYLD | VYM | SPYD | HDV |
---|---|---|---|---|
経費率 | 0.60% | 0.06% | 0.07% | 0.08% |
直近利回り | 11.77% | 2.83% | 4.00% | 3.34% |
配当月 | 毎月 | 年4回 | 年4回 | 年4回 |
インカムゲイン狙いなら私はQYLDがベストだと判断しています。
QYLDを選んだ理由
わが家の投資方針である
- ドルコスト平均法でインデックス投資をし、資産を着実に増やす
- 高配当株/ETFに投資し、配当金/分配金で生活を豊かにしたい
- 超余剰資金でグロース株に投資する
の②を考えると、毎月これほどの利率で分配金がくる銘柄が非常に魅力的だったためです。
キャピタルゲインは①③の銘柄にお任せしよう、と役割分担を明確にしました。
今後の投資戦略について
今回は米国の高配当株・ETFについてのみ考えましたが、積み立てている投資信託、グロース株、日本株とのバランス等についても一度整理したいなと思いました。
QYLDはこのブログのゴールにしている月20万円の配当金生活を実現させるために最適なETFではと考えています。
今後、QYLDの積み立てはしますが、グロース株・ETFで得たキャピタルゲインをQYLDに突っ込む、という選択も視野に入れていきます。
妻もいろいろ勉強しているので、夫婦でたくさん話し合い、協力して資産を増やしていきたいなと思います。
本日も最後までブログを閲覧いただきありがとうございました!!